モノリス
学生時代に映画をみ始めた私。当時は映画館に行くという習慣がなかったので、とにかくビデオ三昧で、勧められる物を片っ端から見ました。14インチのテレビでしたがそれでも世界が広がっていくのを感じたものです。それが映画館に通うようになってこうも違うのか!と知った時の衝撃は大きかったです。
学生時代に見て衝撃的だった作品はいくつもありますが、一つに『2001年宇宙の旅』がありました。当時すでに2000年が目の前で、1968年に作られた、自分が生まれる前の映画に、「へー当時の人はこんなことを思っていたのかしらー」と思いながら見たのですが、まあ最初は全く意味がわからない(笑)初見はただの????で見終えました。映画史に残る傑作、名作というのもそうなんだーと素直に取り込むものの、理解はできていませんでした。
ただ、わからない、知らない時代の人が未来を想像して考えたことにワクワクし、見せられている映画の中の現実に心を寄せ、なんだか「よくわからないけど」心が揺れた感覚がありました。
そしてモノリスがずっと心に引っかかってもきました。
映画ってそういうもんだ、と今は思えるし若い時のその経験というのは代え難いものだと思っています。大スクリーンで見るのはもうそのあと十数年後ですが、またまたの驚きの感動がありました。
というわけで。
我が映画館の看板は、 モノリス なんです。
(デザイナーさんから提案されたとき、わあっモノリスやんけ と思って即採用になりました)
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