夏休みの映画館 企画会議で・・・

 春本監督とクラウドファンディングのプロジェクトを相談している頃、並行して進めていたのが全国の仲間の劇場さんや上映団体と一緒になって展開する「夏休みの映画館」企画でした。

高崎をはじめとするミニシアターでは 一般的に子ども向け と思われる ような作品の上映があまりありません。 子どもたちが自分たちの映画館のスクリーンにたくさん並んで座るという光景は 何か をしない限りは生まれません。今回皆でやろうと思ったのは、この「子どもたちが自分たちの映画館のスクリーンにたくさん並んで座る」姿を見たいよね、から始まったのですが、作品選びをする中で、なんか違うかな?というところにも行きついたのです。

たくさん子どもたちが来るのを想像するなら、巷で流行りの アニメをやるとか 王道のアニメをやるとか という話になるのですが、「それって私たちがやりたいことだっけか?」と。シネコンさんで上映している映画をミニシアターで改めて上映する意味はないと思っていて、そもそも映画って 素晴らしい出会いだから 子どもだからと言って 子供が主人公の映画を観るべきとか、アニメーションでないと楽しんでもらえない、という考えが違うと、私たちは根底で思っているところがあるわけです。


私たちが子どもに見せたい見てもらいたい届けたい映画をやろう。ということで選定会議を繰り返しました。

もちろんその中でも、心が揺れるもの、考えさせられるもの、だけではなくとっても楽しくて軽快なものも見たい。できれば少し時代性のあるものでもいいし。ということで選んだ7作品が揃いました。

そんなことを考えていくのと同時期にクラウドファンディング企画を練っていきました。


『由宇子の天秤』を、若い子たち、高校生や学生さんたちに観てもらう。これは素敵なことで大事なことだなという気持ちを強く持ったのです。


若者へ映画を贈るクラウドファンディング

企業や団体、そして大人の皆さまのお力で、若い世代に映画をプレゼントしたい