由宇子の天秤世界を翔ける
2019年、晩秋に高崎でクランクインした映画は、驚くべき速さで(春本監督の計画性と死に物狂いの覚悟ゆえ)真冬には完成を迎え、数々の映画祭への出品を果たしていました。コロナ禍でたくさんの映画がストップする中、春本監督はコツコツと計画を進めていらしたのだと後でわかり頭が下がりました。初夏を迎える頃には完成披露試写会が行われ、なんとそこで釜山国際映画祭への正式出品が発表されました。この人は絶対にへこたれないんだ、と、へこたれてばかりの私はもう大変に感激し敬服しました。
あれよあれよと様々な海外映画祭に出品を決め、数々の賞も獲得し快進撃を続けられました。日本の映画業界を変えようと、熱意を持って進む春本監督に幾度となく私は背中を押されました。
釜山国際映画祭でワールドプレミアを迎えたポスターには TAKASAKI FILIM COMMISSION の文字が刻まれていました。感激しました。
その後デザインを変えた海外版ポスターにも そして日本公開ポスターにも 同じように変わらず高崎フィルム・コミッションの文字が記載がされています。
こんな風に 一緒に映画を撮った記録を留めてくださる監督に、細やかな気遣いに、何度も心を打たれ、励まされました。
「一緒に何かしましょう」と言ってくださる春本監督の言葉は、いつしか私たちの元気玉になっていました。
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