映画を待てなくなった
閉じている映画館に、毎日通いました。仕事はあるし、再開した時のための準備は山ほどあって、実は結構忙しくもありました。
でも、今まで当たり前にあった映画がなくなってしまうようで本当に心元ない日々を過ごしたのです。
家で配信されている映画を見ました。DVDを見ました。そうするとなんだか辛くなってきて、今度は韓流ドラマに身を捧げたりもしました。楽しい時間でしたが、それはまたどんどん映画から自分が遠のいていくようで恐ろしくもありました。映画を観るのが仕事なのに、映画を観られないない自分がいました。
当時を振り返っていた時、ある方から「会えない恋人に会えないと考えていると辛いから、それならいっそ自分から離れてしまおう、という心理よね。」と言われて、妙に納得しました。
そうか。そうだったのかも。
映画を待てなくなっていたんだなと。
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